【ブログ】インプラントの前に!歯を失う原因
京都市西京区の井上歯科診療所では、気軽に相談できる地域の歯科医院、そして患者様のお口の健康を見守り続けるかかりつけ医として、虫歯や歯周病の治療だけでなく、それらを未然に防ぐ“予防”にも力を入れています。
小さなお子様からご高齢の方まで、ファミリー単位でお口の健康をお守りいたしますので、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。
本ブログでは、そうした皆様のお口の健康に役立つ様々な情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“歯を失う原因”についてです。
歯を失う主な原因は?
歯を失って治療を行う際は「なぜ歯を失ったのか」について確認しておくことが、治療後のトラブルを回避するためにも重要なポイントとなります。
歯を失う原因には、主に次の3つがあります。
・虫歯
形が複雑な奥歯は磨き残しから虫歯になりやすく、歯の根元まで虫歯が進んでしまった場合には抜歯することがあります。
・歯周病
歯周病は気づかない間に進行することが多く、症状が進むと歯肉の腫れが大きくなって出血や口臭がみられるようになります。
さらに進行すると歯を支えている骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまうことがあります。
・咬合力(こうごうりょく)
睡眠中の歯ぎしりや、歯を噛み締める癖がある方の場合、咬合力(噛む力)も歯を失う原因に影響することがあります。
インプラント治療後に考えられる問題は?
・歯周病で歯を失った方の場合
元のご自身の歯をうまく磨けず歯周病になってしまった方の場合は、インプラントの周りの歯茎に炎症が起こる「インプラント周囲炎」に気をつける必要があります。
インプラント周囲炎は、歯磨きやメンテナンスが不十分なために起こる病気であり、人工の歯を入れた後に適切なケアができていないと、治療前と同様の症状が出てしまうことがあります。
・咬合力の影響で歯を失った方の場合
インプラントにはクッションの役割を担う歯根膜(しこんまく)がないため、噛む力がそのまま骨へ伝わることになります。
このため、噛む力が強すぎたり、夜中に歯ぎしりをすることによって、インプラントの被せ物が壊れてしまう場合があります。
適切な診断とメンテナンスでトラブル回避を
歯を失った原因を確認、診断することは、長く快適にインプラントを使用していただくために必要不可欠なことだと言えます。
ご自身のお口の情報をよく知ることに加え、治療後の定期的なメンテナンスを受け、口内環境を良好に保つようにしましょう。