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【ブログ】歯周病治療とはどんな治療なのか?

歯周病は「高齢者の病気」ではありません京都市西京区の井上歯科診療所では、気軽に相談できる地域の歯科医院、そして患者様のお口の健康を見守り続けるかかりつけ医として、虫歯や歯周病の治療だけでなく、それらを未然に防ぐ“予防”にも力を入れています。
小さなお子様からご高齢の方まで、ファミリー単位でお口の健康をお守りいたしますので、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。

本ブログでは、そうした皆様のお口の健康に役立つ様々な情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“歯周病治療とはどんな治療なのか?”についてです。

歯周病検査

歯周病検査とは、歯周病の治療が必要な状態かどうか、そうであった場合、どのくらい
進行しているかを調べる検査です。

■歯周ポケット検査

歯周病が進行するほど深くなる歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)に、プローブという器具を挿入して、その深さを測ります。

■レントゲン検査

歯周病が進行すると顎の骨が溶かされていきますので、レントゲン検査によって顎の骨がどの程度まで溶かされているのか調べます。

■動揺度検査
歯周病が進行すると顎の骨が溶かされ歯がグラグラしてきますので、歯の揺れ具合(動揺度)を測る「動揺度検査」を行います。

歯周基本治療

歯周病検査を行った結果、歯周病であると診断された時には、「歯周基本治療」と呼ばれる治療を行います。
歯周病の直接的な原因であるプラーク(歯垢)と、間接的な原因である歯石を取り除くことで、歯周病を改善していきます。

■プラークコントロール

プラークコントロールとは、歯周病の直接的な原因となるプラーク(歯垢)を減らす処置です。
プラークの中には、細菌が約600種類も存在していると言われています。
これを取り除くことが歯周病を治療するうえで特に重要で、プラークテスターを用いて磨き残しをチェックし、正しい歯磨きの方法を指導します。
また、デンタルフロスの使用や定期的なメンテナンスによって、歯磨きの精度を高めて、プラークコントロールをはかります。

■歯根面からの歯石とプラーク(歯垢)の除去

<スケーリング>
歯科医師や歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる専用機器を用いて、歯根面に付着した歯石を取り除く治療です。

<デブライドメント>
専用の機器を用い、セメント質を傷つけることなく、歯周病の原
因となるプラークを歯根面から除去する治療です。
スケーリングで歯根面に付着した歯石を取り除いた後、デブライドメントでプラークを除去します。

歯周外科治療

歯周病が進行していて歯周基本治療だけでは状態が改善されなかった時には、「歯周外科治療」をおこないます。

■フラップ手術(歯周外科手術)

基本治療のデブライドメントやスケーリングでは除去できない、歯周ポケットの奥深い位置にあるプラーク・歯石を取り除く外科的処置です。歯茎を一部を切開して歯周ポケットが見えるようにした状態で、中等度以上の進行した歯周病で歯根面に付着しているプラークや歯石を除去します。

■歯周組織再生療法(エムドゲイン、GTR)

歯周病が進行して顎の骨や歯根膜といった歯周組織が溶かされてしまった場合に、それらの組織を再生させるために行われるのが「歯周組織再生療法」です。
代表的な方法であるエムドゲイン法とGTR法をご紹介します。

<エムドゲイン法>
歯槽骨などの歯周組織を再生させる方法で、歯茎を切開して歯根面のプラークや歯石を除去した後、豚の歯胚組織から作られたタンパク質の一種「エムドゲイン・ゲル」を、失われた骨の部分に塗布して縫合します。
歯が生えてくる時と同じ環境を作り出すことで、歯周組織の再生が可能となります。

<GTR法>
歯周病で下がってしまった歯ぐきや歯槽骨の組織を再生する外科的処置です。
歯茎を切開して歯根面のプラークや歯石を除去した後、メンブレンと呼ばれる特殊な人工膜を挿入して、歯槽骨の再生を促します。挿入されたメンブレンは自然に溶け、組織に吸収されます。

周病の症状に気づいたらすぐにご相談を

歯周病は放置すると歯を失うことに繋がる疾患です。今回のブログにてご紹介した治療を行って、歯周病の改善をはかりますので、症状に気づいたらすぐに京都市西京区の井上歯科診療所にご連絡ください。

阪急桂駅から
徒歩1分

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