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定期メインテナンス

定期メインテナンス(予防治療)とは、むし歯や歯周病を未然に防ぎ、歯の健康を維持するために行う定期的な歯科検診とクリーニングのことです。厚生労働省の調査によると、1年以内に歯科検診を受けた人の割合は約58%ですが、仕事や家事、育児などで忙しく、定期的に通えていない人も多いのが現状です。
桂駅近く・京都市西京区の井上歯科診療所では、患者様が健康な歯を維持できるよう、定期メインテナンスを推奨し、むし歯や歯周病の予防をサポートしています。
定期メインテナンスで行うこと
定期メインテナンスでは、主に以下の内容を行います。
むし歯のチェック
むし歯は歯の表面だけでなく、歯と歯の間や詰め物の隙間など目に見えにくい場所にも発生します。定期検診では、歯科医師が専門的な視点でむし歯をチェックし、早期発見・早期治療を行います。
歯ぐきの健康状態のチェック(歯周ポケット測定)
歯周病の進行を確認するために、歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)の深さを測定します。歯周ポケットが深いと歯周病が進行している可能性があるため、適切なケアが必要になります。
ブラッシング指導
歯の磨き方は、歯並びや癖によって人それぞれ異なります。適切なブラッシング方法を指導し、患者様に合った歯ブラシやデンタルフロスの使い方をアドバイスします。
歯垢(プラーク)や歯石の除去
歯垢(プラーク)はむし歯や歯周病の原因となり、放置すると歯石に変化します。歯科医院でのクリーニング(スケーリング)により、歯石を除去し、口腔内を清潔に保ちます。
定期メインテナンスのメリット
定期メインテナンスを受けることで、様々なメリットがあります。
むし歯や歯周病を予防できる
むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、痛みを感じるころには進行していることが多いです。定期メインテナンスに通うことで、早期発見・早期治療が可能となり、歯を健康に保つことができます。
治療費や身体への負担を軽減できる
定期的に歯科検診を受けることで、大がかりな治療をせずに済み、結果的に医療費の負担を軽減できます。また、痛みが出る前に治療を行うことで、治療時の身体的ストレスも抑えることができます。
口臭や歯の着色を防ぐ
定期的なクリーニングにより、口臭の原因となる歯垢や細菌を除去し、口内を清潔に保つことができます。また、コーヒーや紅茶、ワインなどによる着色汚れも落としやすくなります。
日本と海外の予防意識の違い
日本では、歯科医院は“治療する場所”という認識が強く、痛みが出てから受診する人が多いです。一方、欧米では“歯科医院は予防のために通う場所”という意識が定着しており、定期メインテナンスを受けることが一般的です。
例えば、スウェーデンでは80歳以上の人のほとんどが20本以上の歯を残しているのに対し、日本では約40%しか20本以上の歯を残せていません。これは、定期メインテナンスの習慣が大きく影響しています。日本でも、歯の健康を守るために定期メインテナンスを受ける習慣を持つことが重要です。
定期メインテナンスの流れ
STEP01
口腔内のチェック
むし歯や歯周病の有無、歯ぐきの状態を確認します。
STEP02
歯垢・歯石の除去(スケーリング)
専用の器具を使用し、歯ブラシでは落とせない歯垢や歯石を除去します。
STEP03
歯のクリーニング(PMTC)
専用の機器とフッ化物入りペーストを使用し、歯の表面をツルツルに仕上げて汚れがつきにくくなるようにします。
STEP04
フッ素塗布
歯の再石灰化を促進し、むし歯に強い歯を作るためにフッ素を塗布します。
PMTCとは?
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科医院で専門的に行う歯のクリーニングです。普段の歯磨きでは落としきれない歯石やプラーク(歯垢)、着色汚れを専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して徹底的に除去し、むし歯や歯周病のリスクを軽減します。
PMTCで得られるメリット
むし歯や歯周病の予防
PMTCでは、歯垢(プラーク)や歯石を除去し、むし歯や歯周病のリスクを大幅に軽減します。
歯の汚れの付着を防ぐ
専用の研磨剤を使用して歯の表面を滑らかにすることで、新たな汚れや細菌が付きにくくなります。
着色汚れの除去
コーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲食物による着色汚れを取り除き、歯の本来の白さを維持できます。
口臭を予防する
PMTCは、口腔内の細菌を減少させ、口臭の原因となるバクテリアの繁殖を抑える効果があります。
定期メインテナンスの頻度
定期メインテナンスの推奨頻度は、3〜6ヶ月に1回です。ただし、むし歯や歯周病のリスクが高い方は、より短い間隔での受診が推奨されます。
定期メインテナンスの費用
定期メインテナンス(予防治療)の費用は保険適用外とされていますが、2020年の診療報酬改定により、条件を満たせば保険適用になるケースが増えました。ただし、歯の状態や治療内容によって料金が変わることがあります。
保険適用の場合
以前は予防目的の処置は自由診療が基本でしたが、むし歯や歯周病の重症化を防ぐ目的で行われる処置には、保険が適用されるケースがあります。また、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けている歯科医院では、保険適用での処置が可能です。
保険適用で受けられる処置の例
- PMTC(専門的な歯のクリーニング)
- スケーリング(歯石除去)
- フッ素塗布(歯の強化)
- 歯周病の検査・管理
※保険適用時の費用相場:4,000円〜5,000円程度
自由診療の場合
自由診療の場合、使用する機材や治療の範囲によって費用が異なります。特に、最新のホワイトニング効果を兼ねたクリーニングや、PMTCを含むトータルケアなど、健康な状態を維持するための予防治療や審美目的の治療などは自由診療となることが一般的です。
自由診療で受けられる予防処置の例
- 高濃度フッ素塗布
- エアフロー(細かいパウダーを使用した着色汚れ除去)
- PMTC+ホワイトニングセットプラン
※自由診療時の費用相場:8,000円〜50,000円程度
予防治療の費用を抑えるために
予防治療の費用を抑えるためには、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。定期検診を受けることで、むし歯や歯周病の早期発見が可能となり、大がかりな治療を回避できるため、長期的な医療費を削減できます。
また、保険適用の予防処置が可能な歯科医院を選ぶことで、費用負担を軽減することができます。どの治療が保険適用になるかは、歯科医院によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
定期メインテナンスのご相談は当院まで

桂駅近く・京都市西京区の井上歯科診療所では、定期メインテナンスを通じて、患者様の歯の健康をサポートしています。「むし歯や歯周病を予防したい」「歯のクリーニングを受けたい」とお考えの方は、ぜひ当院へご相談ください。定期的なケアを習慣にし、生涯健康な歯を維持していきましょう。