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むし歯
むし歯（う蝕）は、多くの人が経験する歯の病気ですが、予防と適切な治療で進行を抑えることが可能です。桂駅近く・京都市西京区の井上歯科診療所では、経験豊富な歯科医師が、患者様の年齢や状態に応じたむし歯治療を提供しています。このページでは、むし歯の原因や予防法、年齢別のリスク、治療方法について詳しく解説します。健康な歯を守るために、ぜひご参考ください。
むし歯とは？
むし歯は、口腔内にいるむし歯菌（ミュータンス菌）が糖をエサにして酸を作り、歯を溶かしてしまう病気です。初期段階では痛みを感じにくいですが、進行すると神経に達し、強い痛みを伴うこともあります。
むし歯の進行段階
歯の表面が白く濁る状態。適切なケアで自然修復可能。
C0（初期むし歯）
歯の表面が白く濁る状態。適切なケアで自然修復可能。
C1（エナメル質のむし歯）
歯の表面が少し溶け、痛みはほぼなし。
C2（象牙質のむし歯）
歯の内部まで進行し、冷たいものがしみる。
C3（神経に達したむし歯）
激しい痛みがあり、根管治療が必要。
C4（歯根まで進行）
歯の大部分が崩壊し、抜歯が必要になることも。
むし歯になりやすい悪習慣
日々のちょっとした心がけが、むし歯予防のカギになります。知らず知らずのうちに、むし歯を悪化させる“悪習慣”を続けていませんか？以下のような生活習慣は、むし歯のリスクを高める原因となるため、注意が必要です。
夜寝る前の歯磨きを怠る
寝ている間は唾液の分泌が減少し、口内が酸性に傾きやすくなります。この状態ではむし歯菌が活発になり、歯の表面が溶けやすくなってしまいます。1日の食べかすやプラークをしっかり除去するためにも、就寝前の歯磨きは必須です。
砂糖を多く含む食品・飲料の頻繁な摂取
ジュースや甘いお菓子など、糖分の多い飲食物は口内の酸性度を高め、むし歯菌が繁殖しやすくなります。特に間食が多い方は要注意。食べる回数が増えるほど、歯が酸にさらされる時間が長くなり、むし歯の進行を助長してしまいます。
以下のような工夫がおすすめ
- 間食の回数を減らす
- おやつはキシリトール入りのガムなどに置き換える
- 甘いものを食べた後は、水を飲んで口の中を中和させる
タバコやアルコールの過剰摂取
タバコやアルコールは、唾液の分泌を抑え、口内の自浄作用を低下させます。その結果、むし歯だけでなく歯周病のリスクも高まり、さらに歯の表面に汚れが付きやすくなるのです。特にタバコは、歯の黄ばみや口臭の原因にもなるため、できるだけ控えるのが理想です。アルコールも、過度な摂取を避け、水分補給をしっかり行うことで、口内環境を健やかに保つことができます。
むし歯はうつる？
「むし歯はうつる」と聞いたことはありませんか？実は、むし歯菌は唾液を介して感染します。
特に、生まれたばかりの赤ちゃんにはむし歯菌がいないため、親からのキスや食器の共有で菌が移ることがあります。
むし歯菌がうつる主な原因
- キスや口移しでの食事
- コップや箸の共有
- 歯ブラシの共用
ただし、むし歯菌がうつったからといって、必ずむし歯になるわけではありません。
毎日の正しい歯磨きや定期的な歯科検診で、むし歯を防ぐことができます。
年齢別のむし歯リスクと対策
むし歯は赤ちゃんから高齢者まで、罹患する可能性のある身近な病気です。しかし、むし歯になる原因は、年齢や状態によって様々です。
① 子供のむし歯
生えたばかりの歯は柔らかいことに加えて、小さいお子様は甘いものを好むためむし歯になりやすいです。
フッ素塗布やシーラントを活用し、むし歯を予防しましょう。
主なむし歯対策
- 仕上げ磨きを徹底する
- ジュースやお菓子の摂取を控える
- 定期検診で早期発見・予防
② 大人のむし歯
歯のケアが不十分だったり、ストレスや食生活の乱れでむし歯リスクが上昇します。
また、親知らずの周辺は汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいです。
主なむし歯対策
- フロスや歯間ブラシを使う
- 歯ブラシを携帯する習慣をつける
- 定期的な歯科検診を受ける
③ 妊婦のむし歯
妊娠中はホルモンバランスの変化で唾液が減少し、むし歯リスクが上昇します。
また、つわりによって歯磨きがしづらくなることもあります。
主なむし歯対策
- 妊娠中期（安定期）にむし歯治療を受けるのが理想
- 酸性の食べ物を避け、フッ素入りの歯磨き粉を使用
- レントゲンや麻酔を受ける際は胎児に影響が少ないものを使用
④ 高齢者のむし歯
加齢により歯茎が下がると、歯の根元（根面）がむし歯になりやすくなります。
また、義歯や入れ歯の隙間に汚れがたまり、むし歯の原因となることもあります。
主なむし歯対策
- フッ素配合の歯磨き粉を使用
- 唾液の分泌を促す食事を心がける
- 入れ歯やブリッジも定期的にケアする
むし歯の治療法
むし歯の治療法は、むし歯の進行度によって異なります。以下は主なむし歯の治療方法です。
① 軽度のむし歯（C1・C2）
むし歯部分を削り、レジン（樹脂）や金属で補修します。痛みが少なく、短期間で治療可能です。
② 神経に達したむし歯（C3）
むし歯が進行し、神経まで侵されると根管治療（神経を取り除く処置）が必要になります。
③ 重度のむし歯（C4）
歯全体がむし歯に侵されると、抜歯が必要になることもあります。抜歯後は、ブリッジやインプラントで補う治療を行います。
むし歯予防・治療はお気軽にご相談ください
むし歯は年齢やライフステージによってリスクや治療法が異なるため、適切なケアがとても大切です。
桂駅近く・京都市西京区の井上歯科診療所では、お子様からご高齢の方まで、それぞれの患者様に合った適切なむし歯治療を提供しています。特に、妊婦さんや小さなお子様のための優しい治療に配慮し、妊娠中の体調や成長段階に合わせた負担の少ない治療を心がけています。また、ご高齢の方には訪問診療も対応し、通院が難しい方でも安心して適切な治療を受けられるようサポートしています。むし歯は放置すると進行し、歯を失うリスクが高まるため、早期発見・早期治療が大切です。当院では、できるだけ歯を削らず、痛みを抑えた治療を重視し、患者様の負担を最小限に抑える治療方針を採用しています。お気軽にご相談ください。
