京都市西京区の井上歯科診療所では、気軽に相談できる地域の歯科医院、そして患者様のお口の健康を見守り続けるかかりつけ医として、虫歯や歯周病の治療だけでなく、それらを未然に防ぐ“予防”にも力を入れています。
小さなお子様からご高齢の方まで、ファミリー単位でお口の健康をお守りいたしますので、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。
本ブログでは、そうした皆様のお口の健康に役立つ様々な情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“お子様のお口の健康を守る「食育」”についてです。
「食育」のポイント
お子様のお口の健康を守る上で「食育」は重要となります。これは食べ物の選び方、食べ方、食事の習慣など、食事に関する教育のことです。
予防歯科の視点から見た食育には、以下の3つのポイントがあります。
規則正しい食生活
食事の際には、口腔内の細菌が食べ物や飲み物を栄養源にして活動し、特に虫歯に関与するミュータンス菌などが増えます。これらの細菌は食物中の糖質を分解し、酸を生産します。これにより、口腔内は一時的に酸性化し、歯のミネラル成分が溶け出します。しかし、時間が経つと唾液の作用で口腔内のpHが中性に戻り、歯のミネラル成分も再石灰化されて歯が修復されます。
規則正しい食事時間を守ることで、口腔内のpHが正常に戻り、適切に歯が修復されます。一方、頻繁な間食は、pHの正常化と修復が間に合わず、酸性状態が長引きます。これにより、虫歯になりやすい状況が生まれるのです。
食べ物をよく噛む
よく噛むことは口腔の健康だけでなく、全身の健康にも良い影響を及ぼします。唾液の分泌が増えることで、口腔内のpHの中和や歯の修復が促され、虫歯や歯周病の予防につながります。また、唾液に含まれる抗菌物質により、細菌の活動を抑え、歯垢の付着を防ぐことができます。
さらに食物をしっかり噛むことで、顎の筋肉を鍛え、咀嚼力の低下を防ぎます。咀嚼は顎の骨格の成長と発育にも寄与します。食物をよく噛むことで、食物はより消化しやすい形状になり、胃腸への負担が抑えられます。
甘いものの食べ方を工夫する
よく「甘いものを食べると虫歯になる」という話を聞きます。その理由は、糖分を栄養源として虫歯の原因菌が活動し、酸を作り出して歯を溶かすからです。
ですが、ケーキやお菓子、アイスクリームなどの甘いものを完全に避けることは難しいでしょう。
そこで大切なのは、甘いものの食べ方に工夫をすることです。甘いものを食べる回数をできるだけ減らし、食べる量も控えめにするように心がけてみてください。
間食の回数を減らすことで、唾液のpHの回復時間と歯の修復時間が長くなり、甘いものを食べても歯がダメージを受けにくくなります。
お口の健康のためには食習慣が重要
以上が、歯科医療における「食育」のポイントとなります。口腔内の健康を維持するためには、適切な食生活と食習慣が非常に重要です。お子様のお口の健康のために、規則正しい食事、よく噛む、虫歯になりにくい食べ方を身に付けさせてあげるようにしましょう。
