京都市西京区の井上歯科診療所では、気軽に相談できる地域の歯科医院、そして患者様のお口の健康を見守り続けるかかりつけ医として、虫歯や歯周病の治療だけでなく、それらを未然に防ぐ“予防”にも力を入れています。
小さなお子様からご高齢の方まで、ファミリー単位でお口の健康をお守りいたしますので、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。
本ブログでは、そうした皆様のお口の健康に役立つ様々な情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“詰め物が取れた場合の対応”についてです。
詰め物が取れる原因
詰め物が取れる原因は、大きく3つに分類されます。それぞれの理由と対策、それから詰め物が取れた場合の最善の対処法について説明します。
セメントの経年劣化
まず、理由の1つ目は歯科用接着剤、通称セメントの経年劣化です。詰め物はこのセメントを用いて歯と固定されています。しかし時間が経つとセメントは徐々に劣化し、その結果として詰め物が落ちてしまうことがあります。
歯に対する過度な負荷
次に、2つ目の理由は歯に対する過度な負荷です。硬い食べ物を頻繁に食べる習慣や歯ぎしりが常態化している場合などは、歯に余計な力が加わり、詰め物が取れてしまうことがあります。
土台となる歯そのものの問題
最後に、3つ目の理由は土台となる歯そのものの問題です。歯が再び虫歯になったり、欠けたりした場合、詰め物がしっかりと固定されず、結果として取れてしまうことがあります。
詰め物が取れた場合の対処法
詰め物が取れた場合の対処法は大きく分けて2つあります。
まず、セメントの劣化だけで取れてしまった場合、詰め物と土台の歯が問題なければ、そのまま再度セメントで固定することが可能です。
しかし、詰め物がきちんと収まらない場合や土台の歯が虫歯になっている場合などは、詰め物を新しく作り直す必要があります。特に土台の歯が虫歯になっている場合は、まず虫歯を治療し、その上で新たに詰め物を作製することが必要となります。
治療を受けた歯科医院を受診しましょう
詰め物が取れた場合、可能であれば治療を受けた歯科医院を受診しましょう。それは、治療履歴や詰め物の情報があると治療がスムーズだからです。しかし、過去の歯科医院を受診できない場合には、新しい歯科医院でも十分に治療が可能です。
また、詰め物を誤って飲み込んだ場合でも大抵の場合は問題ありませんが、喉に詰まるなどの事態が起こった場合は直ちに医療機関を訪れてください。
最後に、詰め物が取れた際の対応は状況によります。詰め物と土台の歯の状態により、再利用が可能な場合もあれば、新しく作り直す必要がある場合もあります。そのため、自己判断せずに早急に歯科医院に相談しましょう。