京都市西京区の井上歯科診療所では、気軽に相談できる地域の歯科医院、そして患者様のお口の健康を見守り続けるかかりつけ医として、虫歯や歯周病の治療だけでなく、それらを未然に防ぐ“予防”にも力を入れています。
小さなお子様からご高齢の方まで、ファミリー単位でお口の健康をお守りいたしますので、気になることがあれば何でも気軽にご相談ください。
本ブログでは、そうした皆様のお口の健康に役立つ様々な情報をお届けして参ります。
今回のテーマは“ウイルスと歯周病の関係”についてです。
歯周病がウイルス感染のリスクを高める?
歯周病がウイルス感染のリスクを高めるかもしれないということをご存知でしょうか?口内の粘膜は、ウイルスの侵入を阻止する最初の防壁です。しかし、歯周病菌が増えると、これらの菌が作り出す特定の酵素により、粘膜の保護機能が弱まり、ウイルスが体内に入りやすくなると考えられています。
口腔内のケアが重要
だからこそ、口腔内のケアが重要です。正確なブラッシングと歯科専門家による定期的なプロフェッショナルケアは、歯周病菌を管理し、感染リスクを低減することにつながります。これはインフルエンザウイルスに対する予防として認識されており、新型コロナウイルスに対する有効性についてはまだ研究が進行中です。しかし、口腔内を清潔に保つことで何かしらのデメリットが生じるわけではなく、常に維持することが推奨されています。
唾液の量を増やすことも重要
加えて、唾液も体を守る一部となっています。水分の99%と、100種類以上の成分からなる唾液には、ウイルスや細菌を抑える抗体が含まれています。これらの成分の減少は、呼吸器系の感染症にかかりやすくなると考えられています。
そのため、口腔内のケアを行うだけでなく、唾液の量を増やすことも重要です。食事をよく噛む、口や舌の筋肉を動かすことで唾液の分泌を促すことが可能です。また、鼻呼吸の習慣を持つことも重要です。口呼吸は口内を乾燥させ、唾液の分泌を減少させてしまう可能性があります。
マスクを着用していると口呼吸になりがちですが、鼻呼吸を心がけることで、ウイルスへの抵抗力を高め、体を守ることができます。手洗いやうがいと並ぶ、口腔ケアの重要性を日々意識して、健康な生活を送りましょう。